動線はすべての通り道
私たちがマンションリノベーションのプランニングにおいて最も重要視するのは住まう方の動線と、言っていいかもしれません。動線とは人や物が動く道であり、風や光が通る道でもあります。私たちは、そんなすべての通り道を動線と呼んでいます。
限られた空間だからこそ廻れる動線が必要
このように書くと、ただでさえ限られた空間なのに、通路や扉を増やすのは無駄だと思う方も多いでしょう。しかし、限られた空間だからこそ廻れる動線が必要だと、私たちは考えています。動線を確保することは行き止まりを作らないことであり、小さな空間にも奥行をもたらせてくれます。
動線が確保しやすいマンション
それに、二階建ての80㎡とワンフロアのマンションの80㎡では、階段などが必要ない分、マンションが一戸建てより面積に余裕ができます。そして動線が確保しやすいと言えます。逆に言えば、動線を確保しないと一戸建てよりも移動距離が長くなり住み難くなってしまいます。
下記のケースの場合は、お客様のご要望が「風の通るリビングにしたい」と言う事でした。リノベーション前は典型的な3LDKの間取りでした。
そこで、玄関からLDKに通じる従来の廊下とは別にベッドルームから新たに設けたウォークインクローゼットを通りリビングへと抜ける動線を取ることを考えました。そして、風の通り道には不向きな片開きのドアを大きな引き戸に変更しました。これによりエアコン無しでも心地よい風が流れるようになりました。
日本人のライフスタイルに合致!
動線に関しては、物件の状況によっては繋げすぎない方がいいケースもあります。しかし、多くの場合では何らかの回れる動線を確保するようにしています。それが家に奥行を持たせ、日々の生活の快適さを増してくれると考えるからです。 昔の日本家屋は田の字の間取りを襖や障子で仕切り、回れる動線を自由自在に変化させることができたフレキシブルな住まいでした。そう考えると動線を重視した住まいは、日本人のライフスタイルに合致しているとも言えるのではないでしょうか。
リノベーション金沢は、家じゅうぐるぐる廻れる動線から快適な住まいを考えます。